TSUKURITEMAGAZINE 05
Otani masakichi shoten
新宿
TSUKURITEMAGAZINE 05
大谷政吉商店
明治20年創業以来続く、老舗の佃煮屋
「心も体も豊かになれる佃煮づくり」
多摩川サイクリングロード沿い、「大師橋」のすぐ傍の老舗佃煮屋。東京湾に近いこの場所で、海の幸を活かした、昔ながらのおいしい東京の味を今に伝えている。伝統の味にこだわり過ぎず、時代とともにお客様のお声を反映した、長く愛される佃煮屋。
「東京の佃煮文化」について聞く。
江戸時代に東京で佃煮づくりが栄えたのはなぜですか?
江戸時代、徳川家から「佃島」を与えられた大阪佃村出身の漁民たちが、豊富に穫れた魚介類の小魚を煮て保存食にしたのがはじまりといわれています。
東京湾の豊かな漁場で豊富に穫れた魚介類を、醤油や塩などで炊いたものは、保存性の高さと価格の手ごろさから庶民に広まり、今日まで伝統食品として続いてきています。
120年以上愛され続ける佃煮屋、その秘訣は何ですか?
伝統を大切にしながらも、お客様から寄せられるご意見などを参考にし、「味つけ」や「少量パック」等、時代に沿った佃煮づくりを続けていることから、地元のみならず全国、世界の方々にもご愛顧いただいていると思っております。
「佃煮づくり」について聞く。
佃煮づくりで独自にこだわっていることはありますか?また、評価されているポイント等教えてください。
こだわりは、素材が持つ旨味を活かし、うす味でも豊かな味わいとやわらかに炊き上げることです。
世界品質基準『モンドセレクション』を10年以上連続で受賞しています。
大谷政吉商店様の佃煮づくりの行程と、職人さんたちの役割分担を教えてください。
あさりであれば、粒の大きなサイズや品質にこだわったものを、ボイル後に冷凍された原料を仕入れています。弊社に届けられた冷凍あさりは、まず解凍され、丁寧に洗浄された後、工場内の釜で職人たちがその季節や素材に合わせて、微妙に調味料の量や調味時間を調節して、炊き上げています。
炊きあがった佃煮は、その後異物除去などの作業を経て、パック詰めされ、真空、殺菌、冷却を経て、金属探知機などの検査を通り、検品梱包され出荷されます。
原料の洗浄から煮炊きまでは製造のベテラン職人たちが、パック詰め以降の作業はスタッフがそれぞれに異常がないかどうかを常にチェックしながら、日々製造しています。
大谷政吉商店の今後について聞く。
今後、大谷政吉商店様が開発したい商品はありますか?
「心も体も豊かになれる佃煮づくり」を念頭に、健康を維持できるような美味しい佃煮。
また、幅広い年代の方に愛される商品づくりを目指しています。
ギャラリー
CABIN × 大谷政吉商店
プレミアホテル-CABIN-新宿の朝食ブッフェに「大谷政吉商店」の佃煮が登場!
大谷政吉商店の佃煮
ご飯のお供にぴったりの佃煮。 うす味でやわらかく、素材の持つ旨味を活かした、体にやさしい一品です。